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グアテマラのひみつ、その先へ。

チルモル(チレとトマトのソース)/ Chirmol

©JO‘ チルモル(チレとトマトのソース) / Chirmol

©JO‘ チルモル(チレとトマトのソース) / Chirmol

調理時間:1時間程度(ほぼトマトが柔らかくなるまでの待ち時間)

グアテマラのフリホール豆煮(塩味)に合わせ、よく作られるチルモルと呼ばれるチレとトマトのソースです。今回はチレ・コバネロ(Chile cobanero)と呼ばれるアルタ・べラパス県コバン市(一説によると同県カァボン市で栽培されているとか)の小さいチレを使いました。子ども用にチレを除いて作られることもあります。

 


食材を準備する

  • トマト(イタリアントマト)‥450g
  • 赤玉ねぎ(中、白い玉ねぎでも可)‥1/8~1/6個
  • パクチー‥適量(お好みで、今回はグアテマラのパクチー野生種(サマット(Samat))を使いました)
  • チレ・コバネロ‥2個(お好みで、3~4個は入れられます)
  • 食塩‥適量(お好みで)

 

作ってみる

  1. チレ・コバネロが黒くなるまで素焼きする(フライパンなどで)。その後、火から外す。
  2. トマトをトマト中心部まで火が通り柔らかくなるまで素焼きする(時間縮小のため、水で煮ることも可能)。目安は、トマトの皮が自然に割れ、中もぐつぐつと煮え、全体的に柔らかくなるくらい。
  3. 赤玉ねぎ、パクチーをそれぞれみじん切りにする。
  4. トマトの中心部まで火が通ったら、皮を剥く(熱いので火傷注意)。通常、トマトの皮はここで廃棄となるが、ミキサーで拡販してトマトを潰す場合は、皮ごとミキサーにかける場合もある(家庭による)。
  5. 1のチレ・コバネロを(マチャカドール(Machacador)または指で)潰し、トマトも(マチャカドールまたはフォークなどで)よく潰したら、そこにみじん切りにした赤玉ねぎとパクチー、食塩を混ぜる。
(↓写真はざっくりとした作り方です、右横方向へと見ていただけたら。今回、マチャカドールでチレやトマトを潰している写真が撮れませんでした…。)
©JO‘ チルモル(チレとトマトのソース) / Chirmol
©JO‘ チルモル(チレとトマトのソース) / Chirmol
©JO‘ チルモル(チレとトマトのソース) / Chirmol
©JO‘ チルモル(チレとトマトのソース) / Chirmol
©JO‘ チルモル(チレとトマトのソース) / Chirmol

 

食べてみる、「いただきます」

フリホール豆煮(塩味)の豆の"コク"とチルモルのさっぱり、そしてジリっとした辛さがとてもおいしい組み合わせです。このチレやトマトを潰して作るタイプのチルモルはミキサーで作ったものよりも食べ応えがあり、私の好みです。

  • チルモル(Chirmol)の語源は、ナワトル語でソース(Salsa)を意味するチルモリ(Chilmoli)から来ているとする説があります。ちなみに、チレはChiliとなるようです。グアテマラに伝わるマヤの神話ではムクン(Mucum)という言葉でチレソースが表されているとのことです。
  • トマトがベースになることが多いかと思いますが、ここにミルトマト(Miltomate)や木になるトマト(Tomate de árbolまたはTomate extranjero)を加える(トマトと同様にしっかりと加熱されたものが)加えられこともあります。酸味が少しプラスされます。使われるチレも様々あり、その種類(もちろん、その量に)よって辛さの強度が変わります。
  • フリホール豆の煮込みの他、バーベキューのお肉のソースとして、カルド(Caldo)と呼ばれるスープ料理にも添えられることがあります。