JO’

グアテマラのひみつ、その先へ。

黒フリホール豆煮 / Frijol negro cocido

©JO‘ 黒フリホール豆煮 / Frijol negro cocido

©JO‘ 黒フリホール豆煮 / Frijol negro cocido

調理時間:2時間以上(ほぼ待ち時間、前日の黒フリホール豆浸漬時間を除く)

グアテマラの食事に欠かせないフリホール豆煮(塩味)、ほぼ毎日の朝食や夕食でトルティージャとともに食されることが多いことと思います。様々ある作り方の中から、今回は黒フリホール豆を土鍋(Olla de barro)で煮て、食塩で味付けたものを作りました。土鍋の熱伝導の特性から(ゆっくりと全体が加熱されていき、その熱が長く保たれる)フリホール豆が美味しく煮れるとされています。

 

ながり

チルモル


食材を準備する

  • 黒フリホール豆‥225g
  • 食塩‥適量(お好みで)

 

作ってみる

≪前日の晩≫
  1. フリホール豆の選別を行う(石やごみを取り除いたり、割れていたり、形が悪いと思われる豆を取り除く)。
  2. フリホール豆を洗い、たっぷりの水につけておく(8時間以上、新豆を使用するときは水への浸漬時間を短縮可能)。
≪当日の朝(8時間以上経った後)≫
  1. フリホール豆を浸漬していた水を捨て、水気を切る(この後、新しい水でフリホール豆を更に1時間浸漬すると(食後)体内で発生するだろうガスの発生を防げるとの情報有り)。
  2. 土鍋にフリホール豆と十分な水(浸漬後のフリホール豆の約3倍量)を入れ、火にかける(強火)。
  3. 全体がぐつぐつと沸いたら、中火~弱火に火を調整し、蓋をして約1~2時間ほどコトコトと煮ていく(煮上がりの時間は使用するフリホール豆によって異なるため、時間は目安程度に)。
  4. フリホール豆が柔らかく煮えたら、お好みで食塩を加え、火を止める。
(↓写真はざっくりとした作り方です、右横方向へと見ていただけたら。)
©JO’ 黒フリホール豆煮 / Frijol cocido negro
©JO’ 黒フリホール豆煮 / Frijol cocido negro
©JO’ 黒フリホール豆煮 / Frijol cocido negro
©JO’ 黒フリホール豆煮 / Frijol cocido negro
©JO’ 黒フリホール豆煮 / Frijol cocido negro

 

食べてみる、「いただきます」

トルティージャやタマリート等のトウモロコシで作られた主食と(また、個人的にはコーヒーとも)相性が良く、土鍋で、塩のみの味付けで煮る方法は黒フリホール豆の素朴なおいしさを感じることが出来ます。煮汁もさらさらした状態から、少し時間が経つとトロミがついてきます。さらに、トルティージャ等に絡み、おいしいです。また、フリホール豆を味付きごはんと混ぜて(/にかけて)食べることも可能です。今回は、ぐつぐつと煮る時間が長くなり、フリホール豆がだいぶ割れてしまいました…。豆が割れない程度に柔らかく煮えたら◎です。

  • フリホール豆の煮方も家庭によって、地域によって、刻み野菜(赤ピーマン、たまねぎ、にんにくいずれも少量ずつ)を食用油で炒めたもの、またはにんにくをごろっと丸ごとと食用油を加えて煮る、サン・マルコス・ラグーナ市においては黒フリホール豆煮にチピリン(Chipilín)という葉野菜を加える等、様々あります。
  • 「土鍋でフリホール豆を煮ると美味しい」というのは定説のようですが、光熱費節約の側面からも、圧力鍋を使用してフリホール豆を煮る家庭もあるようです(家庭によっては毎日のことなので)。
  • 常温保存では、フリホール豆煮も足が早く、冷蔵保存(または1~2日で食べきること)が推奨されることと思います。メロンのようは発酵臭があり、煮汁の表面に白っぽい膜が張ってきたら、廃棄することとなります...。
  • 土鍋でグアテマラ料理を調理する利点については、熱伝導性の他に何が挙げられるのか調べ中です。